帰宅後の定番「忘れた!」は子育てあるある
今日幼稚園でなにしたの?
忘れた!
わが家では毎日のように繰り返されるやりとりです。
ママ・パパとしては「えー!知りたいのに」と少しモヤッとする瞬間ですよね。
でも、この「忘れた」には子どもなりの理由と安心サインが隠れています。
質問の仕方やタイミングを工夫すれば、会話はぐっと楽しくなるんです。
あなたの家でも、こんなやりとりはありませんか?多くの家庭で起こる日常の一コマです。
どうして園児は「忘れた」と答えるの?
園児が「忘れた」と答えるのは自然なことです。
理由を整理すると、大きく三つに分けられます。
1. まだ記憶を整理するのが難しい
幼児期は、朝から帰るまでの出来事を順序立てて話すことがまだ難しい時期です。
うちの子も、帰宅してすぐには「今日のこと全部話すよ」とはならず、少しずつ思い出す感じです。
「忘れた」と言われても焦らず、気長に待つことが大切です。
2. 質問が広すぎると答えにくい
「今日なにしたの?」は範囲が広すぎて、子どもはどう答えたらいいか迷うことがあります。
「何して遊んだ?」や「お友達と何した?」と、少し具体的に聞くと答えやすくなります。
質問の仕方を工夫するだけで、会話のハードルはぐっと下がります。
3. 帰宅直後は疲れている
園で体をたくさん動かしたあとは、話すより休みたい気持ちが勝つこともあります。
うちの子も、帰宅直後は「おやつを食べて少し休みたい」というモードになることが多いです。
無理に話させようとせず、少し落ち着く時間を与えることも必要です。
つまり、「全部忘れた」わけではなく、「言葉にするのが難しい」「今は話したくない」という気持ちが隠れていることが多いのです。
「忘れた」の裏側にある子どもの気持ち
実は、子どもは言葉に出さなくても小さなサインを出しています。
例えば次のような気持ちです。
- 「ママにただ抱っこされたい」
- 「話さなくても分かってほしい」
- 「園で頑張ってきたから、今は少し甘えたい」
こうした気持ちを理解すると、「忘れた」と言われてもイライラせず、安心して見守れます。
あなたのお子さんはどんなサインを出していますか?
わが家で試してうまくいった聞き方
質問の仕方やタイミングを工夫すると、自然に話してくれることが増えました。
- 質問を具体的にする
「今日は誰と遊んだ?」や「お弁当で一番おいしかったのは?」など、答えやすい質問に変えるだけで反応が変わります。 - 選択肢を用意する
「お外とお部屋、どっちで遊んだ?」のように限定すると答えやすくなります。 - 遊びや絵を通して聞く
お絵かき中に「これ園で描いたの?」と聞くと、自然に話してくれることがあります。 - タイミングを変える
夜のお風呂や寝る前など、ふとした瞬間に話してくれる場合もあります。
無理に全部聞き出そうとせず、自然に話すタイミングを待つことがポイントです。
こうした工夫で、「今日こんなことしたんだ」と新しい発見も増えていきます。
まとめ
- 「忘れた」は子どもなりの成長の一部です。
- 質問の仕方やタイミングを工夫することで、園での出来事を少しずつ話してくれるようになります。
- 何より大事なのは、「園で楽しんでいるんだな」と信じて見守ることです。
私自身もこれらのことに気付いてから、毎日の「忘れた!」も、子どもとのやり取りの一部として楽しめるようになり、育児が少し楽になった気がします。
焦らず、子どもの気持ちに寄り添いながら、日々の会話を楽しみましょう。


